#パッション
+機会を得て、久しぶりに「パッション」を観た。ゲッセマネの
園の祈りから、ゴルゴダの丘の十字架刑までの一日、正確には
12時間の主イエスの苦しみを描いた映画である。約2時間の
放映時間は、始めから終わりまで主イエスの苦しみを描き続け
ている。思わず目を背けたくなるような凄惨な場面が幾つもあ
った。キリストに投げかけられた罵詈雑言、その体に振り下ろ
された鞭打ちは、見る者の忍耐の限界を越えている。いつしか
キリストが鞭打たれるたびに、全身に電流が流れ、棘が心に突
き刺さるのを感じた。わたしこそその鞭を受けるべき者であっ
たのです。
監督はかつて薬物に溺れた経験があるという。そこから立ち直
るのにカトリックの信仰が大きな役割を果たしたと聞く。画面
は、キリストが十字架に釘付けにされるところで、最後の晩餐
のパン裂きと杯の場面を重ねていた。まるで聖餐のパンとぶど
う酒は十字架に磔にされたキリストの体そのものである!とい
っているかのようです。血しぶきを上げ、肉片が飛び散るキリ
ストの苦しみに見入りながら、ふと、ひざまずいて聖餐に与る
とはこういうことなのだ、と実感した。私たちの罪のために、
神がこれほどまでに苦しまれたのです。誰がひざまずかずにい
られるでしょうか。