#第一部 ミサの歴史  J.A.ユングマン

         第三章  三世紀

    テルトゥリアーヌス

+全般の要旨
 アフリカのテルトゥリアーヌスとキュプリアーヌスは、三世紀
 を代表する重要人物である。この二人の場合にはどうなってい
 るか調べてみると、見方がはっきり変わっている。「エウカリ
 スチア」という言葉も考え方も、大勢を占めてはいない。
+用語
 テルトゥリアーヌスにとってエウカリスチアは儀式のことでは
 なく、儀式のもたらす賜物のことである。この単語の翻訳であ
 る「感謝すること」は、パンに唱える祈りの場合だけに限定し
 ている。
 儀式の全過程を表すために使う決まった名称はテルトゥリアー
 ヌスにはなく、あれこれと言い換えている。よくでてくるのは
 「ささげること」(オフェレ)と「奉献」(オブラチオ)であ
 る。「奉献」(サクリフィチウム)も出てくる。
+人
 テルトゥリアーヌスは感謝の祭儀が奉献であることを明確にし
 ている。祭儀は、神の祭壇を囲む共同体が参加して行われる。
 そこで働くのが、聖別された奉仕者である。奉献が行われるの
 は司祭の手を通してである。司式する者の手から、司祭の手か
 ら、聖体の秘跡をいただく。それとともに、すべての信者の祭
 司としての品位を力説している。
+時
 祭儀は、朝早いうちにおこなう。曜日については、日曜日が一
 度だけ、ごく軽く触れられている。つまりそれが基本である。
 また、「スタチオの日」、つまり水曜日と金曜日に行われる感
 謝の祭儀のことを明記している。故人の命日にも行われた。
+会食による交わり
 感謝の祭儀で、出席者がそろって聖体を拝領するのは当然のこ
 とである。この会食による交わりに参加するつもりがなければ
 来ない方がましだという。聖なる供えものに最高の尊敬を払う
 よう強調し、それがもたらす祝福に満ちた効果を力説する。

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